長期優良住宅の家

平成21年6月 当社は長期優良住宅の設計を行う建築士事務所に登録をしています。この登録をしていないと長期優良住宅としての申請が出来ません。つまりは性能の良い家を作っただけということになり、優遇・減税措置が受けられなくなります。

大分前に政府が「200年住宅」と言っていた物ですが、この根拠が木材の強さが200年さほど変わらない、と言うことで200年になったらしいのですが、木造以外の住宅は?ということで、名称が「長期優良住宅」になったと言われています。  
内容は
(1) 構造躯体の耐久性
(2) 構造躯体の耐震性
(3) 変化に対応できる空間の確保
(4) 計画的な維持管理
(5) 長期に利用される構造躯体において対応していくべき性能
(6) 内装・設備の維持管理の容易性
(7) 住環境への配慮           を目指す住宅です。

実際の施工内容は
(1) 指定された材種木材を使うこと、基礎・換気計画
(2) 壁量計算等により一定数値以上にする
(3) スケルトン・インフィルといわれる、間取りの変更のしやすさを取り入れる
(4) 給排水管のメンテナンスをしやすくする
(5) 断熱材の性能を確保する
(6) メンテナンス用維持管理計画書を作成する
(7) 住戸面積の確保と地域のつながりを考慮する       というものです。

デメリットは、性能が良い住宅ということは当然コストUPにつながり、長期優良住宅へバージョンアップすると2割程度(約300万)コストアップ致します。設計申請料も掛かりますので今までの標準施工坪単価そのままで長期優良住宅にするというメーカーがありますが、損をして造る事はありません。つまりその分をどこかで埋め合わせしているのです。

重要な事ですが「長期優良住宅は性能の良い住宅」というだけではありません。「性能を保持する必要のある住宅」とも考えてください。建築維持保全に関する計画を所管行政庁に提出し、認定してもらい、それに基づく点検・補修・交換等が実費で掛かります。参考として維持保全の方法例があります。防腐防蟻処理は5年で再施工、雨樋は7年で全面取替え、外壁は15年で全面補修、床組・屋根・軒裏・屋外開口部・給排水管などは20年で全面取替え、というものです。先々のメンテナンスにお金が掛かる事は今の段階では言われていません。建替えるよりは安くはなるのでしょうが・・。

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